REPORT -フィールドレポート-

FIELD REPORT 02
『奥会津の山にてG3, RMU, 22Designs, SCOTT ライダーズセッション Day,1』

フィールドレポート:
RMUサポートライダー 岩崎大

2日目、道の駅で待ち合わせ、今日の目的地「大戸沢」へ向かう。
途中で山が良く見えるポイントがあるが、「早く来い」と言いたげに佇んでいる。

出発の準備をし、登り口である沢横へ移動。
昨日の疲労が心地よく残っているが、まぁ大丈夫だろう。

やや固めの雪だが、何とか登る。

1700m地点を越えると氷部分も出現、手強いが慎重にこなす。

麓から山頂まで4時間ハイクは当たり前の山が連なる南会津。今回は滑走予定ルートが登りルートと別のため多少雪質が違うが、滑走高度全ての雪質を足裏に感じ、その日のコンディションに合わせた滑りのイメージをしながら登る時間は本当に飽きない。果たしてどの程度パウダーが残っているだろうか。

さて、今回のセッションはライダー同士で写真と動画を撮り合うスタイル。1日目にある程度撮れているとはいえ、山頂に到着と共に徐々に本気スイッチが入る。ここ数年はカメラを気にせずに自由に滑ることが多かったが、昔スキー動画レーベルを立ち上げていた時の癖なのだろうか、撮る側としても集中力を増していく。特に意識するのは「滑り手との意識の統一」。話し合いを手短に進める。

ファーストドロップは私になった。雪質の探りながらと次のライダー撮影ポイントへ移動する。

順大さん。実は私は著名な(笑)テレマーカーと滑るのは初めて。

ただでさえ不安定な道具であるテレマークで、ターンごとに雪質が変化していく難しいコンディションの中、可能な限りのハイスピードで突っ込んでくる。確かな経験と技術があるからこそ、瞬間的に対応しちゃうんだろうなぁと感心しながらカメラを回す。

阿久津さん。言わずと知れた会津の名ガイド(笑)。どんな状況でも崩れない。いわゆる「阿久津ターン(勝手に名付けた)」をしっかりと刻んでくる。どれほどの反復練習を積んできたのか…

塚崎さん。ライダーではないのに、上手い(汗)。個人的には当て込み時の体のポジションがやたらかっこいい。

私。いわゆるノーポールスタイル。
なぜポールを持たないの?という質問に対しては、、そうですね、あえてバランスが取りにくいから?

前日に続き斜面の向きや高度によって浅いパウダーやアイスバーン、モナカ雪など様々なコンディションが入り乱れ、決して滑りやすくはなかったけど、それでも難しさを楽しみながらの忘れられない1日を過ごせました。

今回のセッションを経て、テレマークほどターンに「技」を感じる道具はないなぁと思いました。「凄さ」だけでなく「柔らかさ」も光る。テレマークをやったことがある人にしか伝えづらい面もあるけど、「自由なスタイル」「乗りこなす面白さ」は間違いなくいっぱい詰まった道具だと思います。今回の撮影(動画、写真)から1人でも多くに伝わって、楽しむ幅が増えてくれたらなぁと思います。