REPORT -フィールドレポート-
FIELD REPORT 01
『奥会津の山にてG3, RMU, 22Designs, SCOTT ライダーズセッション Day,1』
フィールドレポート:
G3サポートガイド 阿久津研二
2月25日、撮影初日。
地元組岩崎と阿久津は、大阪・東京からの中塩と塚崎を待ち受け合流。
これから始まろうとするセッションに興奮を抑えながら山に入った。
3週間も先取りしたような天候が続いている奥会津。
この朝も冷え込んだ快晴で、奥会津特有の堅雪急登で初っ端から体力を奪われる。
先は長い。ここは焦らず一息二息入れるのがこの山のコツ。
標高差を軽く1,000mを越えてくる奥会津では、樹木の移り変わりを楽しむのも一つ。
ブナの森からアオモリトドマツの針葉樹林、そしてダケカンバの混交林から森林限界へ。
登り出して4時間20分、標高差は1,200mを越えた。
山頂から広がる景色に感動しながらも、各自の滑降ライン、カメラ位置を打ち合わせる。
各自ドロップポイントへ移動。歩いているだけでも柔らかい雪、クラスト、ガリガリ面が混在。
テクニックを要求されること間違いないが、丸みを帯びた和かな尾根はこらからテレマークで滑ろうとする我々の気持ちに少しの和みを与えてくれる。
山頂から高速で大きなターン弧を描く中塩順大。豆粒のように見える中塩が、この山のデカさを語っている。
テクニカルな雪を高速でかつ地形を楽しみながら滑る中塩順大。見るものを興奮させる滑りだ!
75㎜ブーツとセンター88㎜以下にこだわり続けている阿久津も、また穏やかに地形を楽しむ。
我らがキャラバンのボス、塚崎も気持ちを抑えきれない!
ストックを持たないテレマーカー岩崎大。絶妙な上半身バランスでスタイリッシュに山の雪も滑りこなすスタイルは他になく、奥が深い。
登山口から一切の動力も使わない奥会津の山々。
中塩順大、岩崎大、阿久津研二、塚崎哲平と4つのラインが、真っ白な奥山に気持ちよく描かれた。
明日の山も楽しみだ!
心地よい疲労感の中で山、道具、テレマークと話が盛り上がる。
素晴らしい時間と山に感謝。